【剣盾ダブル】10パートナーズルール考察録
【はじめに】
お久しぶりです、春紙です。なんとシリーズ10以来の更新らしいですよ。
この記事はランクバトルではなく、身内で開催された10パートナーズルールにおいて、私が何を考えてどのように行動したのかの記録です。もう剣盾も終わりますが、この世代への置き土産として、ついでにまたパートナーズルールをやるときのために書き残しておきます。身内向けの要素が濃い記事となることをご承知おき下さい。
書き残す、とは言いましたが、ほとんどは考察中に書いたメモのコピペ、またはそれを多少清書したものになります。もちろん実際の対戦経過とかは後から書いてますが。
【ルール】
・ルールは冠ダブル。
・各自パートナーズを10体指定、毎試合そのパートナーズ(+自由枠一体)の中からパーティを組む。
・各対戦ごとにパーティ、使用ポケモン、型などの変更有り。
・各対戦ごとに1体まで、自由枠のポケモンをパートナーズ外から採用可能。
・フォルムチェンジのポケモンを1体に数えるかどうかは選出画面で判断できるかに準拠。 ウーラオス、シルヴァディ、パンプジンなどは選出画面で見わけがつかないので1体扱い。 ロトムは各フォルムごとに選出画面で見わけがつくので各フォルムは別ポケモン扱い。
なお、「冠ダブル」とは「ランクバトル シリーズ9 ダブルバトル」を指します。
【ルール考察】
相手を見てから対策できる以上、耐性に頼ったサイクル構築等は成立しにくい。
同様の理由から、振れ幅の大きい型を持つポケモンは一枠で二枠以上の選択肢を持ち、それを使い分けられる/両方を考慮させられるため相性がいい。
相手に合わせて自由枠を考えられるため、自由枠からはピンポイントに刺さるポケモンを採用しやすい。
逆にパートナーズで基本的な要素を押さえておけば、自由枠の自由度が大きく広がる。
自由枠との組み合わせ次第で爆発力を持つパートナーズを優先して採用したい。
このような考察から、「自由枠を真に自由に活用する」ことを目標にパートナーズを選定した。
(実際の考察メモには対策しておきたい相手を羅列していましたが、本当にただの列挙なので割愛)
【採用パートナーズ】
順番は決定した順。実際に提出した時は一応全国図鑑番号順にして、採用意図をメタ読みされないようにした(効果があったかは不明)。
ボルトロス(化身)
このルール最強と信じているポケモン。悪戯心サポーターと負けん気アタッカーという、大きく役割も対策も異なる型を、相手を見てから選べる。
同じく最強格だと信じている。自由枠から晴れパとトリパの両方に派生でき、本体も嫉妬欠伸のコントロール型と噴火の火力制圧型を使い分けられる。
ウーラオス
恐らく入れない理由がない。メタグロス等積み系ダイマへのメタのほか、自由枠セキタンザンの線も取り入れられる。普通にアタッカーとしても最高峰の性能。
トリパの可能性を見せる枠。ギミック適性が高く、ブリザポス、メタグロス、ドサイドン等の見えていないトリルエースを強く警戒させられる。
イエッサン(メス)
様々なギミックを安定始動させられ、サマヨールと共にトリパを強く意識させる枠。自由枠から積みエースを持って来るのが良い。
ランドロス(霊獣)
便利屋。晴れとボルトの両方に補完が取れ、自身もダイマエースになれる。
補完枠。パートナーズで基本要素を押さえておくことで、自由枠からそれらを持ってくる必要がなくなる。
ギガスドガスを意識させる枠。ギガスに完封されるような構築がやり辛くなるため、ある程度相手の構築を絞れる。いざとなったらレジセリア運用も。
主にトリパとギガスドガスを強く見せながら、ボルトロススタンダードの形も取れるようにした。ポリゴン2ではなくサマヨール、レジエレキではなくボルトロス等、自由枠との嚙み合わせやコンボ性を重視している。
以下、個々の対戦考察は実際の対戦順となります。
【対戦考察:VS珍獣】
珍獣 VS はるがみ
サンダー カプ・レヒレ
ウオノラゴン ゴリランダー
パッチラゴン イエッサン
オーロンゲ ウーラオス
パートナーズ雑感
明確な限界砂パ。化石組込みでも苦手な地面格闘を他で徹底的に包囲し、オーロンゲを添えることで砂に頼らない展開も用意したものと思われる。
ここまで露骨だと、恐らく砂展開は対策される前提で組んでくる。自由枠エルフーンからの追い風ウオノラゴンとかも考えてそう。
一方で妙なギミックに繋がりそうなポケモンはほぼいない、しいて言うなら欠伸トゲキッスで起点作成とか?あとバナがいるから自由枠コータスorキュウコンで晴れ展開できるけど、砂の面子が腐るしメインは晴れ対策っぽい。
全体的なギミック適性の低さ、明確なトリルエースもトリル始動もいないことからトリパもないことを考えると、砂展開と壁展開の二つ以外の選択肢は取りにくいのではないだろうか?砂で地面格闘威嚇を誘って特殊飛行ダイマックスで腐らせる、これがメインプランっぽい。
考察
まず、砂展開はこちらに刺さらない。
天候書き換えに威嚇二枚、バンドリにはゴリランダーとウーラオス、化石組にはこの指イエッサン+トリルと天敵が揃っており、奇襲込みでも厳しそう。
さらに砂に限らず、ギガスドガスの通りが非常にいい。
ノーマル半減が出しにくいバンドリしかおらず、特性依存のトゲキッスやオーロンゲ、非砂の化石組はドガスで機能停止。おまけに全員S100以下なので、ドガスを維持しながらギガスが上から動き続けるだけで壊滅する。
強い格闘打点も存在せず、ギガスを倒すことすらままならない。よって、ギガスドガスは確実に警戒され、ここに勝てる自由枠が入ると予想できる。
ギガスドガスの対策は大別して二通り。
その一、ギガスの無力化。ギガスに先手で甘えるや鬼火を入れれば、通常のダイマビートと同様に処理できる。ギガスより速く、その後に腐りにくいデバッファーが要求される。ダイドラグーンでも可。
その二、ドガスを粉砕する。ドガスを倒せばギガスは止まるので、その一と同様の結果になる。ただしフルパワーギガスの攻撃を耐え、ダイアタックのS下降を受けながら、守る身代わりで粘るドガスを倒す必要がある。
その他、ダイスチルを積んで殴り合う選択肢もあるが、ダイマを切った上で倒し切れないため対策としては弱い。カミツルギならサイコカッター採用でドガス粉砕ルートも取れるのでありかも。
他には一応、フェローチェの珠手助けインファイトでダイマレジギガスをワンパンできるので、トゲキッスと一緒に出てきたら警戒したい。
その他、こちらの取りうる展開に対する回答を考えてみる。
晴れはバンギラス後投げからのサンダーorキッスorランドダイマで封殺可能。粉バナケアでダイマ枠がラムかゴーグルを持つかもしれない。
トリルは明確な対処ルートがないが、壁展開なら有利に立ち回れる。ロンゲランドレヒレ辺りで壁を絡めて十分受けまわせる。最悪バンドリで雪崩連打もあり得る。
ボルトスタンダードはサンダーが多少有利を取れるほか、ギガス対策で鬼火を使うならボルト対策に流用できる。また、火力に難のあるボルトに壁が刺さり、壁を貫通するウーラオスはオーロンゲで殴り倒せる。
このように並べてみると、オーロンゲによる壁展開が広範囲に対応できる。よってオーロンゲ軸は確定と見てよい。残りは万が一の晴れに刺せてトリパ相手もできなくはないバンギラス、ボルトや晴れに打ち合えるサンダーをほぼ確定として、対トリパに受けまわすレヒレランド辺りが有力。
当然ながらこれではギガスドガスで詰むので、自由枠から何かが入る。晴れに対するアタッカーは十分なことと、パートナーズ全体がフェアリー耐性に欠けることを考えると、チョッキワイブレで詰めてくるガブリアスか、襷を盾にトリル返しや鬼火、挑発等を狙ってくるゲンガー、ダイスチル連打で五分にできるカミツルギが濃いと思われる。
ただしガブリアスはダイアイスで落とされるのでA-1以上のことは出来ず、ゲンガーはややピンポイント感がある上に対トリルはあまり安定しない。カミツルギは炎技を持たれると返り討ちにあう。こちらにフェアリーはレヒレしかおらず、対フェアリーを捨ててペルシアン辺りを出してくる可能性はある。とは言えパートナーズだけを見ればギガスに炎技を入れる理由は少なく、カミツルギが最有力か。
というわけで最終的なパーティ予想は、
オーロンゲ(確定)
バンギラス、サンダー(ほぼ確定)
ランドロス、カプ・レヒレ、ペルシアン/ガブリアス/ゲンガー/カミツルギ(入れ替えあり)
砂展開ワンチャンでドリュウズ、ランドロスとイエッサン以外にはダイマが刺さるパッチラゴン、不意のスカーフで破壊するウオノラゴンは可能性がある。パッチラはダイマを使うのでサンダーと、ウオノラはタイプ上レヒレと交代だろうか。
トゲキッスとフシギバナはまず来ない。キッスはトリパにもボルトにも弱く、対晴れはサンダーでもいい。バナは恐らく晴れメタだが、こちらはトリルに寄った晴れなので出しにくく、リザードンの相手はバンギラスで十分。
個別の考察として、オーロンゲは両壁、対ウーラオスのソウルクラッシュが確定。イエッサンがいるとはいえ、ボルトその他ダイマエースに刺せてセキタンザンも止められるトリック型が濃厚。というかここ一枠でセキタンザンをついでで対策できるなら入れ得だと思う。
サンダーは晴れやボルトに打ち合うのでダイマできる型。もしくは耐久ガン振りの怪電波+羽休め持ちでダイマを枯らしてくるかも。
バンギラスはほぼ対晴れ専用になると思われる。基本的に動かしにくいので、行動保証の襷か交代際の一撃を重視して鉢巻。
レヒレランドは受け役なので耐久重視、ガブリアスは来るなら晴れ意識のチョッキ。
カミツルギが入った場合、ダイマ被りを嫌ってサンダーが抜けるか、耐久型になる可能性がある。晴れとボルトが同居した場合を考えるならサンダーをアタッカーのまま残して2ダイマもあり得る。
以上を踏まえて、こちらの構築を考える。
オーロンゲを確定と見る以上、ボルトロスは火力不足で出しにくい。よってこの試合で通せそうな軸は、トリパかギガスドガス。特に、明確に刺さり、対策されるであろうギガスを使うかどうかが問題になる。
ギガス軸を考える前に、トリルエースの候補が存在するのか確かめてみる。
トリパの場合、バンギラス+@や化石組が怖いので初動はイエッサンorガオガエン+サマヨールで確定。岩雪崩でワンチャンスを狙ってくることも考えると、イエッサンに脱出は持たせにくい。初手にオーロンゲで壁を張り、バンギラスを後投げでイエッサンは止められることから、初手で倒してくれるとも考えにくい。
従ってイエッサンやガオガエンが最速で退場してもトリルは3ターン、その間に壁を貫通して勝負を決め切る必要がある。
ブリザポス(保険で+2、威嚇1回で+1想定):最メジャーのトリルエースだが、壁下のレヒレを二発で落とせるか怪しい。オボンや食べ残し、B振りでもあれば絶対に無理。とは言えレヒレが出てきたならアイスが一貫するので、そこまで問題ではないか。カミツルギも不安だが、一応スチル込みでもダイマツルギに確定2発は取れる。また、サマヨールの技が瓦割りになるので壁対策になる。
ブリムオン:自分でトリルが張れるため、初手から出して1ターン多く殴れたり、2週目トリルを狙いやすかったりする。手助け球キョダイテンバツならカミツルギ含めて一貫が取れ、カミツルギとの対面でもダイバーンが自然に打てる。先述の通り相手にフェアリーの一貫があるため、通ればブリザポス以上に制圧力がある。耐久面はちょっと不安。
カビゴン:腹太鼓まで通れば容易に全抜き可能。ただ、その腹太鼓を通す方法が限られる。初手でイエッサンと並べて後からトリルするのが現実的か。サマヨール以上に岩雪崩その他範囲技が辛いのもマイナス。これを使うくらいならブリムオンでいいと思われる。
大体こんなところで、最も通るのはブリムオンだろう。
ブリムオン、サマヨール、ガオガエン、イエッサンまで確定。ブリムオンが通ってしまえば勝てるので、残りはカミツルギ以外の鋼が来た時に備えてコータス、ウーラオス、ランドロス辺りから選択か。
……と、ここまでは相手も考えていると想定する。
フェアリーの一貫はパートナーズを組んだ本人なら承知しているし、そこに通すトリルエースがブリムオンであることくらいはすぐにわかるだろう。しかし、今更フェアリーの一貫は切れない以上、トリルを止める、もしくはブリムオンを強引に潰してくると考えられる。
イエッサン+サマヨールのトリルを止めるなら、ドラゴンテールジュラルドンくらいしかない。ジュラルドンは鋼かつ竜でBが高いので、ギガスとも最低限打ち合える。
また、ブリムオンをトリル下で処理するなら鋼が最有力。ドリュウズが雪崩ワンチャンついでにオッカを持ってダイバーンを耐えてくるか、シュカヒードランでギガスやザポスをケアしつつ対応してくるかもしれない。特に珍獣さんはヒードランを好んでいるので、あり得る話ではある。
というか、余りにもフェアリーに薄すぎるので、フェアリーを誘っている可能性もなくはない(単に忘れていただけかもしれないが)。砂パーツを全部引っこ抜いてヒードランinでパーティとしてまとまっているし、いかにも怪しい。
また、これはこちらのパートナーズの欠点なのだが、自由枠から好きなエースを引っ張れることの裏返しとして、トリルエースがコータス+@の形にしかならない。そのコータスが通らない以上、+@であるブリムオンに依存せざるを得ず、それはどうも危険に見える。
ということで、この案は一旦没にする。
ではもう一方、ギガス軸を考える。
ギガス対策として考えられるのは、先述の通りカミツルギ、ペルシアン、ガブリアス、ゲンガーなど。ブリムオンを同時に見るならメタグロス、ヒードラン等高耐久鋼。
対策される以上、単純にやっても通せるとは思えない。一つの案としては炎のパンチを持たせることだが、カミツルギ以外には刺さらない。さてどうしたものか。
そうだ、ギガスドガスを偽装しよう。
元々このギガスはギガスドガスを警戒させる以外に、所謂「レジセリア」としてのサポーター運用も視野に入れていた。ならばギガスドガスの並びはそのままに、ギガスドガスで起点を作ってしまえばいいのでは?
即ち、ギガスでこご風、ドガスで鬼火を撒いて撤退。裏から積みエースを出して一掃する。エースを誰にするかが問題だが、自由枠が潰れる以上パートナーズからになる。
候補としてはボルトロス、ランドロス、カプ・レヒレがいるが、どれも穴があり、積んでしまえば全対応、というわけにはいかない。だが幸いブリムオンと違ってこれらは全てパートナーズなので、全部採用することで解決とした。
ボルトランドはトリックロンゲを警戒して出しにくかったが、初手でないなら問題ない。また、ギガスの役割がこご風で完結しているため、他の技は普通に攻撃技で埋めることができ、場合によってはギガスドガスにスイッチ運用も可能である。
パーティ
レジギガス@スカーフ 陽気 H76 A252 B4 D12 S164
ギガインパクト/冷凍パンチ/ボディプレス/凍える風
スカーフなしで最速ドリュウズ抜き。サンダーやカミツルギ等の上からこご風するためにスカーフ持ち。
マタドガス@シュカor風船 臆病 H196 C4 D52 S252
挑発/鬼火/守る/置き土産
流用個体。必要な技を詰め込んだら攻撃できなくなった。
ボルトロス@ミストシード 陽気 H164 A84 B4 D4 S252
ワイルドボルト/ビルド/空を飛ぶ/アイアンテール
硬めのダイマ型。チョッキがないならミストシードがあるじゃないと閃いたので持たせてみた。
ランドロス@オボン ようき H4 A252 S252
地震/空を飛ぶ/岩雪崩/剣舞
詰むターンに殴られるので、少しでも耐久を誤魔化すためにオボン持ち。
カプ・レヒレ@食べ残し 穏やか H236 B44 C4 D156 S68
ムーンフォース/鉄壁/瞑想/こご風
準速バンギラス抜き。目指せ浮沈艦。
ウーラオス悪@襷 ようき H4 A252 S252
暗黒強打/インファイト/守る/不意打ち
実に適当に入れた枠。不意のメタグロスとかを破壊したかった。
対戦
珍獣 VS はるがみ
ウオノラゴン ランドロス
パッチラゴン カプ・レヒレ
事前考察の圧倒的敗北。砂が刺さらないとは何だったのか。というか自由枠いないし。
とはいえこれならギガスで踏みつぶせるので、予定通りに表ギガスドガス、裏ボルトレヒレ。
お相手の初手はドリュウズ+キッス。なるほどキッスを盾にドリュウズで打ち合ってくるかと考え、ここも予定通りに守る+こご風を押した......のだが、
あいての ドリュウズの つのドリル!
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まあ、ドガス方向だったのでセーフ。
ドリュウズが白いハーブだったのでもう一回こご風、ついでに挑発でキッスを止めておく。つのドリルがもう一回飛んできたが外れたのでセーフ。何考えてんだ。
後はギガスがダイマして、ナックルとアタックで猛攻撃。アタック打った時にダイマバンギラスが脱出パックで戻っていって二人で爆笑するなどした。
最後に残ったウオノラ(火傷済み)をレヒレで詰めてゲームセット。
対戦後に聞いたことだが、「はるがみさん相手ならつのドリルも当たると思った。初手で当てればメンタルボロボロにできると思った」らしい。なんかやってくるだろうなと警戒して他の人の倍くらい考察したのに、結局読み切れなかった。読めてたまるかこんなの。
【対戦考察:VSふしぎだね】
ぎだね VS はるがみ
レジエレキ コータス
サンダー ガオガエン
ドラパルト カプ・レヒレ
ゴチルゼル ゴリランダー
フシギバナ イエッサン
パートナーズ雑感
物凄く無難。無難過ぎて特に言うことがない。しいて言うなら、ダイマックスを切りたいポケモンが多めな印象を受ける。恐らくこちらとは逆に、パートナーズ内から適切なダイマエースを出し、自由枠で補完する狙いなのだろう。
相性考察
先に述べたように、相手はパートナーズ内にダイマエースが多い。自由枠からよりはパートナーズ内からエースを選出するだろうと考え、誰が出てきそうかを考えてみる。候補はトゲキッス、ランドロス、サンダー、ドラパルト、フシギバナ。
まずトゲキッスだが、VS珍獣と同じくサンダーに勝る部分が少ない。出てくるならこの指役になるだろう。
続いてそのサンダーだが、可もなく不可もなくといったところ。ランドロスも同様だが、カプ・レヒレに弱点を突かれたりボルトロスの餌にされたりするのでやや劣るか。
ドラパルトは手助け込みでサマヨールをワンパンできるが、サマヨールがイエッサンと組んでいるためそこまでトリパへの抵抗力は高くない。ボルトロスにも不利が付く。ただし、ギガスドガスに対して単騎でかなり強いのは注目に値する。
最後にフシギバナだが、まあ刺さらないことはない。しかしギガスドガスが恐ろしく重い上、トリパが見えているところにわざわざ出してくるかは微妙。
というわけで、サンダーとドラパルトが最も可能性が高いと見た。
選出枠の都合上、非ダイマ枠のレジエレキ、ウーラオス、ガオガエン、ゴチルゼルが入るが、ドラパルト以外のダイマ枠は型を変えれば非ダイマ枠としても扱えるので、サブプランも兼ねて入ってくる可能性はある。
この時点で既にパーティの形は出来ているが、ボルトロスとコータストリパが若干重そうに見えるので、自由枠はここをケアしてくると思われる。晴れへの対処も考えると、バンギラス辺りが濃いだろうか。
これ以上特筆すべきことがないので、早速こちらの戦略を考える。
まず、ギガスドガスは出せない。ドラパルトが厳しいこともあるが、例えドラパルトがいなくてもガオガエン+ゴチルゼルの猫トリルが止められず、交換もできずにドガスが下から倒されてギガスが機能停止する。
トリパはゴチルゼルの初手トリル返しが懸念される(普通なら考えないがぎだねさんはやってくると思う、カンだけど)のでメインプランにはし辛い。
晴れについては、フシギバナは相手エースに尽く不利だが、リザードンは電気二体以外には強めなので出せはする。
ボルトロスは相も変わらず無難に刺さるが、晴れがやや重くなる。というわけで、晴れリザードンかボルトロスが軸になりそう。
ここでふと気付いたのだが、悪戯ボルトロスが刺さっているのではないだろうか?晴れやサンダーには怪電波、ゴチルゼルには挑発が打てる。リザードンを使う上で問題になりそうな相手に一通り仕事ができる。サイコフィールドもない。いけそう。
というわけでリザードン+悪戯ボルトロス……にしようとしたのだが、ボルトロスの技調整中に再び気付く。
リザードンは確実に意識されるが、まさかこのパートナーズから雨展開が飛んでくるとは思うまい。対応範囲もリザードンと同等以上。せっかく思いついてしまったので自由枠はキングドラに変更。
残りの面子は相手が無難なので、こちらも無難に補完枠で埋めて完成とした。ゴチルゼルを隣に置いたダイマビートが予想されるため、ダイマ枯らしと交換技を重視。
パーティ
キングドラ@球 ひかえめ H228 B4 C236 D4 S36
濁流/流星群/守る/暴風
耐久重視キングドラ。レジエレキは抜けない。
ボルトロス@イア おだやか H252 B172 D84
10万/怪電波/挑発/雨乞い
球ドラパルトの逆鱗ベースドラグーン最高乱数切り耐え(多分)。
ランドロス@チョッキ いじっぱり H252 A4 B76 D156 S20
地震/岩雪崩/馬鹿力/蜻蛉
ダイマする気がないので飛行技を切ったチョッキランド。調整先は不明。
ガオガエン@オボン わんぱく H252 A4 B236 D12 S4
フレドラ/捨て台詞/DD/猫だまし
個人的に信用のあるHBガエン。
ゴリランダー@奇跡の種 いじっぱり H140 A252 B4 D92 S20
グラスラ/ドラムアタック/猫だまし/蜻蛉
ドラムアタックは変更忘れ。スイーパー予定のため種装備。
ウーラオス悪@襷 ようき H4 A252 S252
暗黒強打/インファイト/守る/不意打ち
実に適当に入れた枠。不意のメタグロスとかを破壊したかった(ここまで前項のコピペ)。
対戦
ぎだね VS はるがみ
レジエレキ (自由枠)キングドラ
トゲキッス ゴリランダー
事前考察の敗北再び。しかし自由枠メタグロスはまだ予想外というほどではないし、何よりキングドラがかなり刺さっている。予定通りに表グドラボルト、裏にはスイーパーとしてゴリランダー、メタグロスを倒すためにウーラオスで決定。
お相手の初手はメタグロス+レジエレキ。ダメ押しで弱保起動とかあるか......?と思いつつ、メタグロスダイマは確定と考える。真っ当に打ち合いたくないので、ダイマターンずらしのためにグドラは一旦守り、ボルトで怪電波を入れておく。
しかしお相手の選択はダイアイス+電磁波。ボルトロスが無償突破された上に怪電波が意味をなさず、グドラも動けない。ゴリランダーを出してエレキは引かせたものの、そのゴリラも当然アイスでダウン。非常に厳しい状況と言える。
しかし、キングドラが遅いおかげでストリームがアイスの後になり、天候を取ることができた。そこからウーラオスと共に一気に攻勢に移り、そのまま全部ぶち抜いてゲームセット。危なかった......。
試合後の感想戦によれば、少し途中の選択が違ったら初手の不利を返せずに詰め切られていたらしい。とはいえ結果的にはキングドラが大暴れしており、自由枠の選定は間違っていなかっただろう。
【対戦考察:VSルート】
ルート VS はるがみ
レジエレキ レジギガス
Gファイヤー カプ・レヒレ
エースバーン ゴリランダー
カプ・テテフ イエッサン
パートナーズ雑感
大体いつものメンバー。ラティアスエルフーンから始動する追い風パと思われる。
テテフとマンムーが追い風下アタッカー、エースバーンとGファイヤーがダイマエースか。Gファイヤーはトリパ対策も兼ねてそう。ポリ2も同様にトリパ対策、あるいは自由枠マホイップを考慮しての選択かも。
残りは汎用で埋めているので、追い風に頼らないことも可能ではある。なんなら自由枠トリルエース+ポリ2ガエンエレキでトリパが作れるので、追い風と決め打ちするのは危険であろう。
気になるのはラティアスが若干浮いていることか。過去にラティアスと組んでいたメタグロスやテッカグヤがいないので、この辺りも自由枠から想定しておきたい。
相性考察:
お互いに致命的に重い相手こそいないが、刺さるポケモンはいる。
相手からは突破手段の限られるポリ2と広く弱点を突けるマンムー、こちらからは広範囲に打ち合えて追い風に屈しないボルトランドの通りがいい。とはいえ相手視点では、見えている要素としてギガスドガス、トリパ、晴れ、ボルトスタンダードが存在するため、まずこちらの対策を講じてくるだろう。
特にトリパに関しては、今回はラティアスとガオガエン以外にコータスが通り、さらにガオガエンやイエッサンでのサポート体制を見せているため、そう簡単に止まらない。ここが最警戒。
一方でギガスドガスに対しては、エルフーンとラティアスがギガスの上から動いてS操作、もしくは甘えるでの無力化が狙える。マタドガスに対しても、半減実以外ならカプ・テテフのフィールドなしサイキネでワンパン、半減実警戒なら挑発もある。
エルフーン+カプ・テテフの並びは追い風の基本選出であり、この基本の並びで自然に対策できる以上、「対策はするがそこまで警戒しない」程度かもしれない。実際、それで対策はできてしまうので、今回も普通のギガスドガスを出すことはできない。選出誘導にすらならないので、ドガスを出すのはギガスが通せる場合のみとなる。
晴れ、というよりフシギバナに対しては、追い風からのエースバーンやGファイヤーがある程度対抗できる。しかし結局コータスの処理が重そうなので、それ込みで警戒度が高そう。ただリザードンはエレキ以外で対処し辛い。
最後にボルトスタンダードだが、先述の通りボルトランドがそこそこ通るので、マンムーは対策として出てきそう。後はボルトを等倍でゴリ押せるエースバーンやレジエレキ、高耐久で打ち合うポリ2や自由枠メタグロス辺りも有力。悪ウーラオスに薄いので追い風役はエルフーン優先か。
ざっくり見た感じでのパーティ予想は、
エースバーン/Gファイヤー(ダイマエース)
マンムー(対ボルトランド)
ポリゴン2(対トリル兼詰め)
対トリル自由枠
こんなところだろうか。
エルフーンとラティアスは同居しないと思われるが、もし一緒にいたらダイマラティアスを警戒したい(ウーラオス以外で突破しにくく、技範囲が結構刺さる)。
自由枠が対トリルだとするならば、過去の傾向からしてレジドラゴやジュラルドン等で吹っ飛ばしに来る可能性が高そう。
一つの可能性としてあり得るのが、ポリ2ガエンのトリル展開。トリルが止められないなら逆に自分から張ってしまえという考え。
実際、こちらはトリパであるが故にトリルを止める手段に乏しい。ギガスドガスに対しても強く、コータスに強いエースを自由枠から持って来ることが出来ればトリパ対策も兼ねられる。ゴリランダーの存在も考えると、候補はジジーロン、アシレーヌ、ドラミドロ、ラプラス等になるだろうか。
この前提の上で、こちらが取るべき戦略を考える。
少なくとも現状こちらが見せている手札に対しては対策がされるはずだが、その方法は具体的にはわからない。つまり、対策を釣って狩るということがやりにくい。
第一に、まっとうに殴り合うのは避けるべき。追い風分こちらが不利な上、エレキウーラという対面最強の並びを相手にできるポケモンがいない。
しかしポリゴン2がいることに加えてサマヨールを見せており対策されるため、トリルに依存することもできない。必然的に、スイッチトリルが最適解ということがわかる。最終的な勝ち筋にトリルコータスを置きつつ、初動は別の軸を使う、これしかない。
初動に置くポケモンとして、自由枠からレジドラゴを起用。ひたすらドラグーン連打で圧をかけ、テテフとエルフーンが並んだらサマヨールの起点にする。それ以外なら耐久力を盾に蹂躙する。
なお、テテフが挑発を持っている可能性については、想定されるイエッサン+サマヨールに無力なことから、かなり低いと考えられる。エルフーンの挑発はサイコフィールド下なら無効なので、ドラゴを受けようとするとトリルが止まらない、というのがこちらの狙い。
戦法の都合上サマヨールとコータスが確定。残りはドラゴが出せない場合に備えてボルトロス、ドラゴの隣に置けるウーラオスとランドロスで確定。
レジドラゴ@球 控え目 B124 C252 D132
ドラゴンエナジー/ドラゴンクロー/守る/破壊光線
ドラゴンクローはGファイヤー意識。バークアウトによる遅延を許さない。一瞬だけヤケクソ振りにしようか迷った。
サマヨール@輝石 のんき H252 B92 D164
トリル/手助け/サイチェン/挑発
VS虚無より流用、エスバの珠アークは耐える。攻撃するよりエースを通したいのでサイチェン採用のフルサポート。ドラゴミラー時にワンチャン残ったりもする。
コータス@木炭 れいせい H252 C252 D4
噴火/熱風/守る/大地
この試合の最終着地点。通せなかったら負け。
ランドロス@チョッキ いじっぱり H252 A4 B76 D156 S20
地震/岩雪崩/馬鹿力/蜻蛉
前項と同じ。雑に削りながらサマヨールに繋ぐ。
ボルトロス@ラム 陽気 H164 A84 B4 D4 S252
ワイルドボルト/空を飛ぶ/馬鹿力/アイアンテール
出す気がほぼない。
ウーラオス悪@襷 ようき H4 A252 S252
暗黒強打/インファイト/守る/不意打ち
実に適当に入れた枠。不意のメタグロスとかを破壊したかった(ここまで前項のコピペ(二回目))。一応今回はちゃんと採用意図があるが、基本的にはランドロス優先で考える。
対戦
ルート VS はるがみ
エースバーン ボルトロス
ジュラルドン(自由枠) ランドロス
エルフーン (自由枠)レジドラゴ
ようやく事前考察が勝利した。パーティは概ね予想通り、トリル対策に自由枠ジュラルドンも想定内。エルフーンとラティアスが一緒にいるが、このパーティならラティアスは地均し持ちのサポーター......のはず。ともあれ予定通りに表ドラゴランド、裏サマヨコータス。
お相手の初手はラティアス+ジュラルドン。これは間違いなく地均し弱保の構え。とりあえずジュラルドンさえ吹っ飛ばせばトリルが張れるので、ジュラルにドラグーン+ラティに蜻蛉を選択。
ジュラルドンは引いてテテフに。ドラグーンは受けられてしまうが、サマヨールが着地するので何も問題はない。追い風も張られたが関係ない。
サマヨが集中砲火を耐えてトリルに成功。ドラグーン連打で残数を削りながら、テテフのダイマが切れるのを待ってコータス降臨。無事に噴火が通り、相手を壊滅させた(ドラゴでだいぶ倒してた気もするけど)。
最後に二連守るを通されてヒヤッとしたが、何とか押し切って勝利。
考えていた作戦がここまで綺麗に決まるのも珍しい。やはり、上手くトリルメタを躱せたのが大きかった。
【対戦考察:VS虚無】
虚無 VS はるがみ
Gファイヤー コータス
ゴリランダー ゴリランダー
ウーラオス イエッサン
レジエレキ ウーラオス
パートナーズ雑感
Gファイヤーとメタグロスの二体を軸にしたビートダウンだろうか。これまた無難。参加者の中では一番平坦でとっかかりのない構成に感じ、考察の起点を作りにくそう。強いて言えばエンテイがやや目立つかも。
あと対戦には関係ないけど、パートナーズの並びが全国番号順になってて親近感がある。
相性考察
エルフーン絡みということで傾向としてはVSルートと似ているが、パートナーズ内にメタグロスやカプ・レヒレがいるため、あちらと同じ方法は使えない。メタグロス軸に採用され得るポケモンは大体パートナーズ内におり、それ故に何を軸にしてもどこかしらで止まってしまう。
可能なら誰が出てくるか/出てこないかを博打気味にでも決め打ちしたかったが、出てくる理由のないポケモンがいないので絞り切れない。とは言え、優先度の低いポケモンはいるので、そこから少しでも情報を見出したい。
まず、エルフーンは最も優先されないだろう。トリパが見えており、イエッサン絡みの並びに対して出来ることがない。S操作だけが目的なら、レジエレキやスカーフエンテイでも十分間に合う。
ガオガエンも微妙。威嚇が刺さらず、威嚇枠が必要にしてもランドロスの方がいい。自由枠ブリザポスを見るならあり得るが、ブリザポスはメタグロスで打ち合い可能なのでこれも怪しい。同様に、ゴリランダーも役割の大半をレヒレで熟せるので低め。
また、トリル始動を止めるのが困難なので、トリル下で打ち合いながらターンを枯らしてくると予想できる。となれば、レヒレと合わせて広範囲を相手できるメタグロスを抜く理由は薄いだろう。保険起動のエンテイもセット確定としたいが、ランドロスやGファイヤーから起動する、あるいはそもそも保険でない可能性もあるので断定はできない。
晴れとボルトロスへの対抗策に欠けるので、恐らく自由枠から対策してくる。リザードンを見るならウツロイド、フシギバナを見るならマンムー、両方を何とかしたいならヒートロトム辺りだろうか。これで、かなりざっくりとではあるがパーティ予想ができた。
Gファイヤー、エンテイ、ランドロス、ウーラオスから二体、トリパと打ち合えるように
自由枠(多分晴れ対策)
不明な枠の中では、イエッサンやフシギバナに強く出られるGファイヤーがやや優勢に見える。エンテイは保険起動のほか、レジギガスを焼いたりリザードンにエッジを打ち込んだりできる(よってスカーフが濃厚)。ウーラオスはサマヨールや自由枠メタグロス等を重視するなら。ランドロスは威嚇枠だが、先述の通り威嚇が刺さらないので最も可能性が低い。
で、このパーティに一貫するポケモンはパートナーズ内にはいないので自由枠を漁っていたところ、面白そうなポケモンを見つけた。
それは霊獣ボルトロス。相手の主なS操作であるエレキネットと地均しを無効化し、手助け球ダイサンダーでGファイヤーをワンパン。さらに、晴れ下球ダイバーン(ウェザーボール)でメタグロスワンパン。パートナーズ内の全てのポケモンに強く出られる。
何よりも、フォルムチェンジのためだけに自由枠を使うとは想定し辛いため、非常に読まれにくい。ついでに、化身に対する霊獣の優位点として蓄電が有名なので、それ以外の相違点(つまりダイバーンによる奇襲)を誤魔化せる......かもしれない。
ギミックの都合でサマヨール(初手の手助け役)とコータス(晴れ役)が確定。このままでは想定自由枠のいずれにも弱いので、ランドロスとカプ・レヒレを補完枠で投入。
個体
ボルトロス(霊獣)@球 おくびょう H4 C252 S25
ライジングボルト/ウェザーボール/守る/ラスターカノン
ラスターカノンはこご風と合わせてウツロイド対策。
サマヨール@輝石 のんき H252 B92 D164
トリル/手助け/こご風/ナイトヘッド
エンテイ地均し+メタグロス保険スチル確定耐え、Gファイヤー球アーク耐え。
コータス@食べ残し ずぶとい H236 B20 D252
熱風/ボディプレス/守る/欠伸
受けだし前提なので耐久型。
ランドロス@チョッキ いじっぱり H252 A4 B76 D156 S20
地震/岩雪崩/馬鹿力/蜻蛉
前項と同じ。
カプ・レヒレ@イア ひかえめ H244 C196 S68
濁流/ムンフォ/守る/瞑想
あんまり出す気が無いので適当。一応最後の詰めを担うはずなので瞑想型。
ウーラオス悪@襷 ようき H4 A252 S252
暗黒強打/インファイト/守る/不意打ち
実に適当に入れた枠。メタグロスとかを破壊したかった(ここまで前項のコピペ......ではない)。メタグロスが見えているので割と真面目に出番がありそう。先発に出てこないとダイバーン打てないし。
対戦
虚無 VS はるがみ
Gファイヤー コータス
レイスポス(自由枠) ウーラオス
予想はまずまずといったところ。自由枠レイスポスはちょっと意外だが、もしかするとギガスドガスを重く見ての選択かもしれない。だとしたらちゃんとギガスは仕事をしていることになる。偉いぞ。
そう予想から外れてもいないので、予定通りに表ボルトサマヨ、裏コータスウーラオス。
お相手の初手はレイスポス+メタグロス。これバークアウトとかあったらやだなあと思いつつ、この出し方をした以上後には引けないのでサマヨをコータスに替えてダイバーンを打ちに行く。
幸い素直に地均しを打ってくれたので、ダイバーンがクリーンヒットしメタグロスを見事粉砕。正直この瞬間に勝ったと思った。
しかしコータスが熱風を外し、ダイサンダーをGファイヤーに耐えられた辺りから雲行きが怪しくなり始める。トリルが通れば......と思ったらサマヨが急所でダウン。全てはラストのウーラオス次第となってしまった。
相手には岩雪崩で拘ったランドロスと、二回嘶いたレイスポス。レイスだけ倒したら後は怯まなきゃ勝てるでしょ、と吞気に構えていたら、見事に二連怯みを引いてしまい敗北。作戦は完璧だっただけに悔しい。
こっちにも詰めの段階で明確にプレミがあったとはいえ、相当な豪運を通されてしまった。レイスの襷を剝がせてれば......。あるいはもうちょっと慎重に、中盤からはトリル展開最優先で動くべきだったかも。
【総括】
3勝1敗、全体2位の成績。まあ頑張ったんじゃないだろうか。
どの試合もきっちり考察が活きて、概ね予定通りの作戦を展開できたのが感慨深い。ランクバトルと違って時間をかけて考えられる、このルールだからこその楽しさがあった。
また、私の思考の傾向として「相手のメタを読んで、そこをすり抜ける」「相手に予想されない方法で勝負を決めに行く」というのが顕著に出ていたなと。ある程度は自覚していたが、改めて整理すると......ちょっと意外なほどに、かも。
最後に、パートナーズのポケモンたちについて、個別に活躍を見てみる。数字はパーティに入れた試合数。
ボルトロス(化身):3
実際の対戦ではほとんどいいところも出番もなかったが、考察段階において強さを発揮していたポケモン。この一匹で見られる範囲が広く、想定外を誤魔化しやすいのである程度思い切ったメタが張れた。フォルムチェンジも含めれば皆勤賞である。
コータス:2
結局晴れパは一度も使わなかったが、出した2試合ではどちらも作戦の核を担う位置にいた。やはりトリルの選択肢があったのは非常に、非常に偉かった。
ウーラオス:4
終始「なんとなく」でパーティに入り続け、それでいてきっちり仕事をこなしたやべー奴。純粋にパワーが高すぎる。一度も型いじってないのに。
サマヨール:2
常にコータスとセットで出していた。ポリゴン2じゃないせいでずっとウーラオスに怯えていたが、相手に与える影響は無視できないはずなのでまあ許容範囲内。実際どれくらい意識されていたのかは不明だが。
イエッサン(メス):0
なんと出番なし。ただ、サマヨールとあわせて「絶対にトリルをする!!!」という強い意志を見せることで、相手がトリパを対策してくると想定して考察できたのは良かった。そういう意味ではちゃんと役に立っている。
ランドロス(霊獣):4
流石ランドロス、皆勤賞。もはや言うことはない。
ガオガエン:1
VSぎだねにてゴチルゼル対策で投入したが、そのゴチルゼルがいなかったので出番なし。トリパも使わなかったし一番腐ってた枠かも。
カプ・レヒレ:2
どちらの試合もほぼ出番なし。一応異なる2つの型を使い分けてはいた。
ゴリランダー:1
ダイアイスで出落ちした意外の出番なし。ただ、見返してみるとレジエレキを抑制できていた......気がしなくもない。
レジギガス:1
出した1回で縦横無尽の大暴れを見せてくれたので文句なし。ギガスドガスの圧が大きいことからパーティを逆算したりしていたので、イエッサンと同じく考察で輝いたポケモンだった。
以下は自由枠について
レジギガスに同じ。選択肢として存在することに意味があった。
久々に雨が使えて満足。実はキングドラの選択肢に気付いたのが割と本番直前だったので、変えるかどうかちょっと悩んだりした。変えてよかった。
レジドラゴ:レジドラゴミラーだけは止めてくれとお祈りすることになるとは思わなかった。私が使われて苦手なポケモンだが、自分で使ってもちゃんと強かった。
ボルトロス(霊獣):作戦は完璧だった。作戦は。やっぱりボルトロスが(性能面で)好きだなということに気づけた。
【おわりに】
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
いやほんとにありがとうございます、お疲れ様でした。なんと一万七千字もあるらしいですこの記事。一つ前のやつの倍近いです。
パートナーズルール、楽しかったですね。やはり時間をかけて考えていいというのが、私の性分に非常によくマッチしていました。
相手の思考を読み、警戒される要素を抜き出し、パーティを予想し、それに対応できる解決策を編み出す。またやりたいですね、時間のたっぷりあるときに。
次は新世代。スカーレット・バイオレットでお会いしましょう。それでは。