ユキノオー軸ガチトリパ(ORAS制限トリプル)
こんにちは、春神です。かなり遅くなりましたが、ヒマリさん主催の第二回ひまたた杯に参加したので記事を書きます。
この大会は三人一組のチーム戦で、私の担当は先鋒。
先鋒のルールは「使用率上位禁止トリプルバトル」です。
先に言っておきますが、私がトリプルをするのはこれが初めてであり、知識こそあれど実戦に関しては全くの初心者です。経験の無さから色々とガバってますが、ご容赦ください。
【パーティ】
ガルニンフドランで壊滅しそうですがいないので問題ない。
【構築経緯】
まずはルールの確認から。
先鋒ルールで禁止されるポケモンは、具体的には以下の12種類。
ガルーラ/リザードン/ニンフィア/ランドロス/ギルガルド/ドーブル
/カポエラー/ニョロトノ/ヒードラン/モロバレル/ファイアロー/ニャオニクス
これを見た時、私は即座に「ユキノオーが強そう」と考えました。
・トリパの天敵モロバレルandドーブル、遅延が厄介な主な猫だまし勢まで出禁
・何よりトリル下だろうとユキノオーを上から刈り取る全盛期ファイアローが出禁
そもそもトリパが強そうな環境であり、更に天敵が軒並み消えたユキノオーはもっと強いだろう、ということでノオー軸のトリパを使うことに決定。
軸が決まったので、トリプルの「要素」を抑えながら枠を埋めていきます。
まずは吹雪の通らない鋼への崩し、ついでに素早さ操作を兼ねたシャンデラ。
鋼、炎、地面等への受けが必要なので、横取りに注目してウォッシュロトム。
より安定した素早さ操作が可能で、闘への打点があるフレフワン。
この時点で足りない耐性を埋められ、猫だましと威嚇を両立するズルズキン。
ここまでを自分で決めて最後の一匹が決まらずチームメンバーに相談したところ、
「この構築クチートに勝てないのでは?」
......確かに。不意打ち雪崩で全滅する。
それ以外にも、「キリキザンの不意打ちもキツイ」「メガバンギラスどうしよう」「サーナイトもちょっと辛い」「ロトムフレフワンが火力面で足を引っ張る」といった弱点が発覚。
これをどうにかするには「バンギサナクチートキザンに有効的な打点を持ち」「クチートの不意打ちを許容できる耐久があり」「トリパなのでそこそこ遅く」「役割対象外にも腐らない程度の火力がある」ポケモンが必要になります。
でも流石にそんな都合のいいポケモンなんているわけが......
<今こそ活躍の時
怪しげな鉄蛇を採用して構築が完成しました。
【個別紹介】
全て借り物個体なため数値は省略します(把握してないだけとも言う)
ユキノオー(さとみ)@ユキノオナイト 特性:雪降らし 性格:冷静
技:吹雪/エナジーボール/守る/氷の礫
範囲担当のエースポケモン。
基本的に中央に出して吹雪を連打するだけの簡単なお仕事。たまに凍るのが美味しいですね。
構想段階では低レベルメガカイロスのフェイントで保険起動などを考えていましたが、最終的には普通のメガに落ち着きました。
普通過ぎて語ることがない...。
シャンデラ(サイドラダー)@ナモの実 特性:貰い火 性格:控えめ
範囲と崩しと素早さ操作を兼任する、ある意味ノオー以上に重要なポケモン。
あくまでサブの素早さ操作だったはずが、猫だまし無効が便利すぎて立場が逆転していました。これだけ押しつけても何故か余裕で仕事してたのでセーフ。
当初は襷を持っていましたが、霰との相性が悪いこと、シャンデラを落とそうとする攻撃は大抵悪タイプであること、何よりクチートの不意打ちが怖かったのでナモに変更。
有効に働いた試合が多かったので正解だったと思います。
この構築で最も罪深いポケモンでした(後述)。
ウォッシュロトム(ウォーケン)@オボンの実 特性:浮遊 性格:控えめ
技:十万ボルト/ハイドロポンプ/横取り/光の壁
諸々の攻撃を受け止めるクッション。
実のところ採用の決め手は「某パーティを組むときに便利な図に載っている受けの中で最も補完が利いた」であるため、より適したポケモンがいるかもしれません。
範囲技を軸とする構築であるためワイドガード対策は必須であり、うっかり落とされるとノオーシャンデラが完封されかねないのでやや扱いが苦しい。
後でズルズキンが横取りを覚えることが判明したため、完全にクッション以外の役割を失いました(試合中は知らなかったのでちゃんと仕事があった)。
ズルズキン(カーロス)@脱出ボタン 特性:威嚇 性格:勇敢
技:けたぐり/叩き落とす/猫だまし/ファストガード
ガオガエン六世代の姿。猫威嚇をばら撒くサポートのプロ。
初手に出して威嚇撒いて猫で一体止めて脱出するだけの簡単なお仕事。たまに倒されることで脱出していたので、ズルズキン的には簡単ではないのかもしれない。
やっぱり不意打ちが怖かったのでファストガードを持たせましたが、流石にファイアローがいないと使う機会はありませんでした。そもそも生き残っていないこともあったり。
フレフワン@リリバの実 特性:アロマベール 性格:吞気
シャンデラに立場を取られた真の素早さ操作。
初手のトリル起動は譲ったものの、普通に二週目が必要な試合が多かったのでしっかりと仕事はありました。
そして癒しの波動が超強い。対角のシャンデラがトリル切れまで居座ったりできたので本当に縁の下の力持ち。
ハガネール(センバコキ)@命の珠 特性:力尽く 性格:勇敢
技:アイアンヘッド/大地の力/守る/悪の波動
ニックネームから濃厚な農具臭が漂う第二の崩し。
条件こそ満たしているものの、何時ぞやの地方統一で醜態を晒していたこともありチームメンバー全員から疑いの目を向けられていました。
「ピジョン」とまで呼ばれた彼の運命や如何に......。
【実際の対戦】
一戦目: あめりさん
ラティオス/カメックス/ハッサム(タマゲタケ/ウルガモス/トゲキッス)
VS
シャンデラ/ズルズキン/フレフワン(ユキノオー/ロトム/ハガネール)
選出画面でタマゲタケを見てその手があったか!と感心する。
フレフワンよりシャンデラの方が安全そうだったのでフレフワンバックからハガネールで受け、即座に攻めに行く動き。
猫がズルズキンに飛んできたので跡地にユキノオーを出すが、ハッサムの蜻蛉返りが直撃し満身創痍。フレフワン無視は想定外でした...。
そしてシャンデラのトリックル.....
あいての ラティオスの ほえる こうげき!
............。
その後何とかトリルは成功したものの時すでに遅し、疲弊したところをタマゲタケ(S15族)に下から刈り取られゲームセット。
トリパはトリックルームができないと弱い、ということを学びました。
二戦目:SDKさん
フワライド/ブニャット/サーナイト(レパルダス/オオタチ/マニューラ)
VS
シャンデラ/ズルズキン/ハガネール(ユキノオー/ロトム/フレフワン)
いかにも爆発しそうな猫たちとオタサーの姫。なんだこれ。
落ち着いて一戦目の反省を活かしトリル最優先の選出をしようとしましたが、決定直前に「これトリル無くてもハガネールで全部倒せるのでは」という悪魔の囁きが聞こえたため急遽変更。
厄介そうなサナを倒しながらトリル展開を狙いますが、負けん気が発動したブニャットがシャンデラに泥棒。これはナモのおかげでたいして痛くない。
しかしフワライドがゴーストダイブを使用、さらにパワフルハーブ発動!
流石にA-1とは言え耐えない......と思ったら耐えたので今度は無事にトリル展開。
後はハガネールでサーナイト、オオタチ、マニューラを順番に叩き、シャンデラでレパルダスとフワライドを倒して勝利。ブニャットは爆発しました。
結果的にまさかのハガネール大活躍。鋼の耐性とB200は伊達ではなかった。
三戦目:ともしさん
ハリテヤマ/ガブリアス/クチート(キュウコン/チェリム/クレセリア)
VS
シャンデラ/ズルズキン/ロトム(ユキノオー/フレフワン/ハガネール)
ついに来てしまったクチート。さらに晴れパ。きつい。
吠えるを警戒しつつ、炎が怖かったのでこの選出。
しっかりと反省を活かし吠える警戒でガブリアスに猫だまし、ロトムとハリテヤマがムーブしてからトリックルーム始動。
逃がしたはずだったズルズキンをハリテヤマに落とされますが、キュウコンが出ていたので日照り状態、場にはシャンデラ。当然行動は熱風!
相手のガブリアスの急所に当たった!相手のガブリアスは火傷を負った!相手のハリテヤマは火傷を負った!
............???
何はともあれ、岩雪崩のダメージを軽減しハリテヤマを削り倒すことに成功しました。
その後ダブルムーブなどという高等テクニックを決められたりしつつ、色々あって非トリル下でクチートとハガネールの一対一に。ハガネールに勝敗がかかってしまった。
アイへで一度怯まされますが、霰と不意打ちをしっかりと耐えて大地の力で勝利。
まさかまさかのハガネール仁王立ちエンドとなりました。
四戦目:サイマルさん
パラス/ズルズキン/オーロット(クチート/ハガネール/ビーダル)
VS
シャンデラ/ズルズキン/ハガネール(ユキノオー/ロトム/フレフワン)
クチート再び。そしてダルネールロット。さらにハガネールミラー。なんだこれ。
とにかくオーロットをどうにかしたい、ということでまたしてもハガネールの出番。最悪怯ませるつもりでオーロットに叩きと悪波を集中したところ、両方通ったので倒してトリルと森の呪い阻止に成功しました。
ビーダルが単体で積んできましたが、ロトムがほぼ全てを横取りでパクって要塞化。
その間にシャンデラとユキノオーが全てを薙ぎ払って勝利しました。
ちなみに試合には影響しませんでしたが、シャンデラがズルズキンを燃やしました。
五戦目:ニケさん
トゲキッス/サーナイト/ボルトロス(ボーマンダ/ラティアス/マッスグマ)
VS
シャンデラ/ズルズキン/ハガネール(ユキノオー/ロトム/フレフワン)
お相手が「電磁波の運任せ」のようなことを呟いており、若干怯えながら試合に望む。怪しげなサーナイトといかにも電磁波してきそうなボルトロスを警戒し、またまたハガネール先発です。
一ターン目、いきなりサーナイトが電磁波を打ってきて先述の呟きの意味を悟り恐怖しますが、痺れなかったのでサナをハガネールで倒しながらトリックルーム(デジャヴを感じる展開...)。
上手くズルズキンが脱出出来たのでユキノオーが中央に陣取り、再び痺れなかったので吹雪をぶっ放して一層、マッスグマを数で殴って勝利。心臓に悪い試合でした...。
ちなみに試合には影響しませんでしたが、シャンデラがラティアスを燃やしました。
【反省】
最終的に4勝1敗というかなりの好成績になりましたが、チームメンバーの勝敗と運悪くかみ合わず、予選敗退となりました。
以下各ポケモンの使用感と反省
ユキノオー:ほぼ予想通りの活躍を見せてくれました。三匹に飛ぶ範囲技は強い。
ただ、他のポケモンたちのインパクトが強すぎて思ったより目立たなかった印象です。
数字上は一番仕事してるはずなのに...。
シャンデラ:火傷4回急所1回。そんなに試行回数があったわけでもないのに......。
豪運抜きで見ても、猫だまし無効のトリックルーマーというだけで使い勝手が良いポケモンでした。熱風の削りも強かった。
ロトム:スーパー横取りマシーンと化した洗濯機。ワイガとど忘れをひたすらパクろうとしていた印象しかない。
やはり攻撃力の不足が気になり、終始火力のあるポケモンの補助に徹していました。とは言え受けポケにそこまで求めるのはどうなのか...。
ズルズキン:猫威嚇強い。ファストガードは横取りで良かったですね。
これに加えて蜻蛉返りまで使えてタイプ優秀なガオガエン、便利屋過ぎる。
フレフワン:安定したトリル展開、そしてトリル下でのサポートが優秀。
トリル二週目まで体力を持たせられる癒しの波動は特に使いやすく、挑発を気にしなくて良いのも高評価。安定感があって心強いポケモンでした。
ハガネール:とても強かった。ホウオウ...は流石に無理ですが少なくともピジョットよりは確実に強い。
上手く役割対象にぶつけられたのが大きかったのでしょうが、物理に硬いおかげで後出しが利きやすく、想像の5倍は扱いやすかったです。範囲も優秀だしもっと使われていいんじゃないかな。
全体として:スタンダード(?)なトリル特化パーティでしたが、基本の動きがよく通せており、制圧力も低くなくいい感じに仕上がったように思います。
また同じルールでの開催があれば、是非改良して望みたいですね。
【あとがき】
初トリプルということで不安の多い戦いでしたが、とても楽しかったです。
ヒマリさんを始めとする運営の皆さん、多くの個体を貸してくださったメガさん、相談に乗ってくれたチームメンバーのちくりんさんとはにわトーンさん、及び対戦して下さった皆さん、ありがとうございました!
それでは。
【余談】
本番前の練習として数人にフレ戦の相手をして頂き、その中でヒマリさんと3回戦ったのですが......
一戦目:ピッピパに対し初手運ゲーを敢行したところ、タブンネが十万ボルトで麻痺しツボツボが吹雪で凍結、更にピッピを吹雪急所で突破
二戦目:トドゼルガにムンフォCダウン、ゲッコウガに熱風炎上、回避+2ハピナスに熱風急所炎上、同時に雪隠れ粉フリーザーに熱風急所、トドゼルガに十万ボルト急所 此方が引かれた運要素はフレフワン凍結のみ
←主犯(計6炎上3急所)
......ヒマリさん、ご愁傷様です。